今日は、先日に引き続き、意外に知らない高校入試の話その3をお届けしたいと思います。
テーマは、先日質問をいただいた「内申点・偏差値」について。
頂いた質問の内容はこちらです。
偏差値や内申ですが、塾で聞くよりも、中学校で聞くほうが高校の偏差値や内申が高い気がするのですが、どうですか?
あらためて、ご質問ありがとうございます。
確かに、高校受験においてその高校に合格できるかどうか大切な情報であるはずの「内申点や偏差値」が、学校で言われた数字と塾の数字が違うって不安になりますよね。
でも、これってある意味仕方がないことなのかもしれません。
なぜなら、中学校側は、内申点や当日点のボーダーを推定する基礎になる模試のデータを全く持っていないからです。
持っているのは、過去の卒業生の内申と、中学校で行った実力テストの結果のみ。
それも、統計処理できるデータとして持っていない確率のほうが高いですね。つまり、紙データで持っている可能性が高いです。
そうなると、データがない分、どうしても安全をみた指導になってしまうのは仕方がないかなと。
合格に必要な内申、偏差値などをどうしても高めに伝えてしまうと思います。
(そもそも、偏差値のデータは手元にないはずなので、業者とかからもらってるのかな・・・)
それに比べて、塾のデータは、愛知県下の中学生のおよそ1/3が受験する全県模試のデータを元に作られているので、信頼性は高いですね。
なので、塾と中学で聞くので、合格に必要な内申点や偏差値が違っても仕方がないと思って下さい。
とはいえ、それが絶対でもないのはご理解ください。
昨年の入試改革で、筆記テストがより難しくなっていますし、組み合わせ可能な高校の変化で倍率が大きく変わった高校などもあり、過去のデータ通りにならない部分もあります。
内申や偏差値は高校を選ぶときの要素の一つでしかありません。(むしろそういった基準で選ばないほうがいいです)
その学校にどれだけ本人が行きたいと思っているか、じゃ、そのためにどれだけ頑張れるか、その目標値として、内申や偏差値があると思って下さい。
まずは、絶対あの学校に行きたい!と思える学校を見つけることのほうが先です。
実際セルモの過去の生徒で、あの学校に行きたい!って決めてから、内申が7~8点上がる生徒が何人もいましたし、内申が足りないけど当日点で挽回するといって、猛勉強して、当日点で圧倒的な点数で合格を決めた生徒もいました。詳しくはこちらを
そういった高校を見つけるために、中3になってから進路を慌てて考えるのでは無く、中1、中2の頃から少しつづ進路について考える機会を作れるようにしてあげてくださいね。