昨日に引き続き、偏差値のお話を
偏差値とは、そのテストを受けた集団の中で、平均点を取った生徒を50とし、得点のばらつき具合を元に作られた学力のレベルを示す数字 でしたね。
で、昨日は、得点のばらつき具合を元にどんな計算で作られるかをお伝えしました。
今日は、”そのテストを受けた集団の中で”がどういった意味を持つのかについてお伝えしたいと思います。
「あの高校の偏差値は55だって~」
「私の偏差値、60あるから大丈夫だ!」
「え~私50しかない~ どうしよう・・・」
なんて会話がよくありますね。
この会話が問題なのは、話題になってる偏差値が、どんな集団の中での偏差値なのかが一切語られていないことです。
高校のボーダーラインとして表示してあるので、よくあるのは全県模試の結果を元につくられたボーダ表です。
こんなやつですね。
それに対して、同じ全県模試の結果の偏差値で比べるのであれば全く問題ありません。
しかし、中学校によっては、学校の定期テストの結果を元に偏差値を計算してくれる学校もあります。
また、佐鳴予備校は、独自の模試を行っており、その結果をもとに偏差値をだしています。
全県模試の偏差値、中学校の定期テストの偏差値、佐鳴予備校の独自の模試の偏差値。
これらの偏差値って、「偏差値」って名前がついているぐらいだから、同じように思えますよね。
でも、大きく違うのが、”そのテストを受けた集団”の中身です。
全県模試は、愛知県の中学生の1/3が受験するそのテストを受けた集団が最大の模試です。
中学校の定期テストはその学校の生徒だけが受けた試験です。
佐鳴予備校はの独自の模試は、佐鳴に通っている生徒だけが受験するので、比較的成績上位の生徒が多く受験しています。
当然、同じ生徒が受験しても、上記3つの偏差値の結果は、ぜんぜん違うものが出てくると思います。
つまり、偏差値を使うときは、”そのテストを受けた集団”(母集団といいます)が同じものでないと比較の対象にはならないということです。
当然、大学受験で使われている偏差値も、母集団が全然違う(受験を意識した生徒しか受けないので、学力が高い生徒ばかりの集団)ので、高校受験の偏差値と比べると、10は下がると言われています。
偏差値は、高校の難易度を表す数値として、定着しつつありますが、どんな母集団のデータを使っているか、自分の偏差値は、どの母集団のデータなのか、ちゃんと確認してから比較しましょう。
愛知県の高校入試において、自分が一番信頼できると思っているデータは、当塾でも使っている全県模試の結果だとおもっています。