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意外と知らない模試結果の見方

昨日全県模試の結果が塾に届きました。

 

多くの塾でも昨日届いていると思うので、早い子は昨日、遅くても今日とか、週明け早々には結果がお手元に届くかと思います。

 

塾生に結果を渡す時に、必ず結果についてはアドバイスを付けて渡しています。

 

 

特に夏の模試は、公立高校の問題の難易度に合わせ、難しくなる回でもあり、普段の定期テストと勝手が違い、思ったような得点が取れなかった生徒が多かったと思います。

 

 

結果の見方については、塾の先生からもいろいろご指導があるかと思うので、ぜひ塾で詳しく聞いてほしいと思います。

 

また、志望校別の合否可能性の数字にどうしても目が行きがちですが、それ以外にも模試の結果表については、自分を知る情報が満載です。

 

保護者の方も、得点や合否可能性ばかりに注目せず、結果の隅から隅までしっかり見て、お子さんの特徴を分析してみてください。

 

 

私から1点、注目してほしい点は、成績表の右上にあるこのグラフです。

 

 

生徒の内申、偏差値の交わった点に色がついていると思います。(中の数字は人数)

 

その点が、この写真の赤い斜めのラインより右上にあるか左下にあるかを確認してみてください。

 

大体、赤い線上にいる生徒は、内申と偏差値(当日点)のバランスが取れている子です。

 

この状態で、志望校の合格可能性が80%を超えていれば問題ないですが、足りない場合は、内申も偏差値も両方上げる必要があります。

 

赤いラインより左下にくる生徒は、内申点の割に当日点の取れる子です。

 

自分の数字より上を見て、人数が多い点を見つけ(赤いラインあたり)、そこを左に辿ったところにある内申点は、十分取れると考えられます。

 

2学期は、とにかく内申点を1点でも多く上げることに集中して欲しいです。

特に偏差値の割に内申が低い子は、授業態度だったり、提出物だったりに問題があることが多いので、態度を改めることで上る可能性は十分あります。

 

2学期は内申点を上げる最後のチャンスなので、(3学期は年間平均のため上がりづらいです)テスト前の提出物に気をつけることと、テストの点数UPを頑張って欲しいです。

 

逆に赤いラインより右上にくる生徒は、定期テストでは点が取れるものの、範囲の広い模試や実力テスト、入試の本番では点が取りづらい生徒です。


見方を変えると、同じ得点をとる子に比べて内申点では特をしているとも考えられます。
2学期は、その内申点を下げないように努力し、定期テスト後に当日点を上げるための勉強に取り組みましょう。

 

範囲の狭い勉強に慣れてしまっているので大変ですが、どうやったら範囲の広いテストで点が取れるかを学校や塾の先生にアドバイスをもらって、定期テストが終わった12月以降にアドバイスをもとに当日点を上げる努力をしてください。

 

 

 

最後に、今回の結果は、まだ夏休み時点での結果に過ぎません。

 

 

 

今回の結果から、本人が意識を変え努力することで、内申も偏差値も大きく伸ばすことは十分可能です。

(もちろん、かなりの努力が必要です)

 

結果だけを見て、良かった、悪かったというのではなく、その結果を半年後までにどれだけ変えられるかを考えていきましょう!

プロフィール


西尾 信章(Nobuaki Nishio)


個別学習のセルモ
日進西小学校前教室 塾長

愛知県立東山工業高校(現在の愛知総合工科高等学校)卒業後、日立製作所へ入社。1986年、日立内の日立京浜工業専門学院に通い、のちに東京大学へ留学。2000年に退職し、7年間マイクロソフトで働く。その後2回の転職を経て、2012年7月に「個別学習のセルモ」をオープンした。

 

趣味は吹奏楽
名東ウインドオーケストラ、Nisshin Wind Orchestraに所属し、トランペットを担当

 

他にも洋楽カラオケや、ゴスペル、英会話も大好き

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