高校入学や、中学進学をきっかけに、スマホを与える保護者の方が多いかと思います。

とは言え、何も約束なしに与えておいて、スマホに熱中したら、取り上げるってのは、子どもにとっても保護者の方にとっても良い使い方とは言えないですね。

では、どうやったら、上手に子どもにスマホを使ってもらえるでしょうか。

私がお勧めするのは、お子さんを大人扱いしてあげて、話し合いの上、お互いの間で合意の上での約束を交わすことです。

スマホは高価で、月々の利用料も掛かります。

この費用を子どもが払えるのであれば、自由に使わせてもいいでしょうが、普通は親が払うので、子どもは、親に使わせてもらっているんだということをまず理解してもらいましょう。

その上で、費用を払っている以上、ルールを破ったら使わせないということを言う権利があることを理解してもらい、じゃ、どんなルールならお互いにとって良いものになるかを考えましょう。

６年ほど前に紹介した「スマホ１８の約束」はそのルール作りにとっても参考になります。

押さえておきたいルールは以下の５つ。

ルール１　スマホは貸し出すもの。夜は親が預かる。

ルール２　実体験・思考・会話こそ宝物

ルール３　相手や家族を傷つける言葉は、厳禁

ルール４　ゲームは控えめにして、頭を使う遊びも

ルール５　自分や友だちの写真は、ネットにのせない。

これらを子供との話し合いの中で上手にまとめましょう。

必ず、書面に残し、お互いにサインをして、守れなかった時のペナルティも決めておきます。

そして、その約束（１週間取り上げるなど）は、必ず実行し、子供に一緒に作ったルールであれば、守ることが大切であることをしっかり伝えましょう。

ただ、ルールの改定も適宜行える仕組みは必要です。

お互いに再度話し合い、条件を緩めるのであれば、相手を納得させるだけの理由が必要なことも伝え、提案させ、話を聴き、理由が納得できるのであれば、条件の変更を認めてあげましょう。

さて、ここまで読んで来た皆さん、これは作るのが大変だな～って感じているかと思います。

大丈夫です。ここに、素晴らしい契約書のひな形があるのでぜひこれを利用しましょう。

ひな形のダウンロードはこちら

これを作成したのは、LinkedInの日本代表を務める村上臣さん。先日までYahoo! Japanの執行役員としてスマホ事業を牽引してきた専門家です。

詳しくは、こちらの記事をどうぞ。

気をつけてください。無条件にスマホを与えた後、こういう約束事をしてもらうのは、なかなか大変です。

これからスマホを与えようと思っているのであれば、ここで紹介した契約書などを上手に使って、子供としっかり話し合った上で、貸し出しましょう。

当然、子供に強く言う以上、保護者の方もスマホを見ながら子供と話すなんてことが無いよう気をつけて下さいね。

家の中で両親が楽しそうにスマホをいじっていれば、子供も当然触りたくなりますから。

そして、もし、無条件に与えてしまった後、こういった約束事をしたいのであれば、上からの命令ではなく、子供と同じ目線まで降り、約束が必要な理由が子どもの将来のためなんだと、キチンと説明して、子どもとしっかり話し合える時間を取りましょう。

その上で、どうしても改善して欲しい部分（使用時間とか、アプリとか、ゲーム時間など）に絞ってルール作りをしてみましょう。

その際も、保護者の方も一緒にスマホの利用時間を制限して、一緒に守ろうって提案するのも良いかもしれません。

意外に、子供との会話の時間が増えたり、子供のことがよく理解出来るようになるなど、メリットも多いと思いますよ。

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