春休み、春期講習に通ってくれている、塾生の従姉妹さん。

以前、こちらのブログの記事でもとりあげた生徒さんで、プリント学習で有名な〇〇式のおかげで、新小5なのに既に中学の方程式まで解けるようになっていました。

ただ、お母さんも心配されていたのが、図形や文章題に弱いこと。

小４の算数では、図形の展開図が出てきますが、これがなかなか難しかったようです。

そこで、早速先日の磁石を使った玩具で、展開図を立方体に組み立ててもらいながら、頭の中でイメージしてもらったら、一発で理解してくれました！

 もともと理解力の高い子なので、図形や文章題が苦手とはいえ、常に図やグラフなどでイメージすること練習していけば、あっという間に苦手は克服できそうです。

ただ、ちょっと心配に思ったのがこの問題。

小学５年生の算数を先取りしているなかで、小４でやった小数の復習の単元で出てきた問題です

言葉で言えば、100の位の数字が７、10の位の数字が２、1の位の数字が４、0.1の位の数字が３の数字は何？という問題です。

各位の数字を単純にならべて、「７２１．４」と書けば正解の問題です。

しかし、この子のノートを見てみると、一生懸命筆算で計算していました。

724までは、わかったようですが、それに、0.3を足そうとした時、位どりがわからず、たてを揃えてしまっています。

違ったので、今度は後ろをそろえていますが、もちろんそれでも違います。

0.3という数が１より小さな小数であることがイメージできていなくて、単に数字同士を計算しようとしてしまっている印象です。

小４で小数がでてきたとき、なかなか理解できず、そこから算数が嫌いになる子が多いのですが、この子のように、〇〇式で計算が得意になっている子でも小数の考え方が理解できていないと、こんな間違え方をしてしまいます。

こんな風に間違えないように、小数も正しく理解できるようになるいい方法は無いのでしょうか？

そんなときこそ、「そろばん」です。

そろばんは、数字を、珠に変えて、桁の場所においていきます。

数字を、珠の個数というイメージに変えて、計算しているため、数字の大きさや、桁の大きさなど、数字と量の関係が正しく理解できます。

頭の中にそろばんをイメージして行う暗算の場合は、計算を司る左脳ではなく、イメージを司る右脳を使って計算していると言われています。

つまり、単純な計算でも、しっかりイメージ化して計算しているので、量や大きさもイメージしやすいのだと思います。

一方、単に数字だけをつかった計算ばかりしていると、前述のような、桁の違う数字同士を足したり引いたりをしてしまう間違いなどをするようになってしまいますね。

ということで、ちょっと強引でしたが、計算力をきたえたいのであれば、〇〇式のプリント学習より、そろばん（それも暗算）を習ったほうが、右脳も鍛えられ、量のイメージもできて、早く計算でき、計算間違えも少なくなります。

できれば、小学校低学年の頃までに、そろばんを習い始めておくと、指先を通じて脳が鍛えられますし、手先の器用さも、計算能力も心配しなくて済みます。

ぜひ、セルモのパソコンをつかった「デジそろ教室」で、お子さんの脳トレと量感を含めた計算力を高めてみませんか？

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