時半昨日は、名東ウインドオーケストラの特別練習日でした。

朝９時半に集合し、会場設営後、指揮者を迎えて、11時から～21時までの合奏練習ととてもハードな練習でした。

練習中に、指揮の稲垣先生から宿題をいただきました。

今回のプログラムで演奏する「ルイ・ブルジョワの賛美歌による変奏曲」は、有名な賛美歌がモチーフになって、それを変奏曲としていろいろな形に変化させていきます。

その賛美歌、1500年代に作られたもので、その古い楽譜にかかれている古い英語が、よくわからないということで、書かれている英語を調べて欲しいと。

こんな楽譜です。

今日は、月曜で、英会話の日だったので、早速マーク先生に、この楽譜を見せて、読んでもらいました。

さすが、牧師の資格も持ってるマーク先生、サラサラっと読んで教えてくれました。

古い英語なので、ｆをｓに、ｙをｉに読んだり、doの古語doe、fearが feareとなってたり、Cheerfulもcheaerfullと古いスペルで書かれています。

ちなみに、三単現のｓがつくとき、y を i に変えて es をつける単語が多くありますが、それも昔の英語では、最後が発音通り i で終わっていたようです。（try は tri, study は studi　など）

ただ、これだと、印刷したとき、単語の最後がわかりづらくなってしまうので、単語の最後が i で終わる場合、同じような発音ができる y にスペルを直してしまったとのこと。

で、三単現のｓをつけるときに、単語の最後じゃなくなるので、発音通り、y を i に戻してから、esを付けるようになったそうです。

古い英語に触れると、英語の単語のつづりの歴史も見えてくるのが面白いですね。

いまの英語に直すと、こんな歌詞になりました。

All people that on earth do dwell,

Sing to the Lord with cheerful voice.

Him serve with fear,

His praise forth tell;

Come ye before Him and rejoice.

yeは、古い英語でYouのこと。

訳はこんな感じ

この地に住む全ての者よ

心地よい声で主に向かいて歌え。

畏敬の念で主に仕え、その名誉を告げ知らせよ

主の前に来たりて歓喜せよ。

この歌詞のとおりに、フレーズを切って欲しいとのリクエストがあったので、まずは、全員がこの賛美歌を歌えるようにしたいですね。

ちなみに、この賛美歌、クリスチャンにとってはとっても有名で、イギリスの女王陛下の戴冠式でも歌われています。

女王陛下を前に、Him serve with fear（おそれを持って仕え）ではなく、Him serve with mirth,（陽気に仕えよ）と歌詞を変えて歌われています。

こちらは、2013年6月4日、ウェストミンスター寺院でのエリザベス女王戴冠60周年の式典で歌われた時の様子です。

こんな、ゴージャスな賛美歌が、吹奏楽の中で変奏曲のモチーフとして使われています。

どんな形に変化していくのか、ぜひ、６月２４日の演奏会でお確かめください！

お待ちしております！

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