ＧＷで東京に住んでる娘が家に戻ってきていました。

娘は、地元の名東高校から秋田の国際教養大学へ進学し、英語漬けの４年間を過ごし、東京の老舗の重電メーカーに就職、今は、海外向けの営業を担当しています。

営業と言っても、個人に気軽に「これいかがですか？」って売り込むような営業とは違って、企業の専門の部署に、何か月、何年もかけて予算を取ってもらい、時には数億になるような商談をまとめ、何か月もかけて納入するという規模の大きな営業を行っています。

販売している機器のイメージはこんな感じ

 化学プラントの電源設備ですね。

娘の出た国際教養大学は、英語「を」学ぶのではなく、英語を「使って」さまざまなことを学ぶ大学です。

とはいえ、さすがにその中には、電機や工場の設備などについての知識を学ぶことは含まれていません。

娘も、入社直後は製品知識を習得するのにかなり苦労したと思います。

なんせ、全く基礎が無い、興味もない分野の話ですから(笑)

そんな娘でしたが、ＧＷ中に、何度か海外のお客さんや、社内の技術者と電話で会話をしていて、その話しぶりを聞いていると、もう完全に一人前の営業になっていました。

しっかり、英語を使って仕事ができていました。

正直驚きました。

電機設備に関して全くの素人だったのに、よく勉強したなと。

英語が得意な生徒の多くが、将来は英語を使った仕事がしたいといいます。

しかし英語は、あくまでコミュニケーションの道具であり、英語ができる＝仕事ができるではありません。

英語を使って「どんな仕事ができるか」が重要であり、英語できるのは、丁寧な日本語が使えるというのと同じぐらいの意味しかありません。

英語ができることより、入社後にどれだけ仕事について学び、理解し、役に立てるかが重要です。

つまり、将来英語を使った仕事をしたいと思うのであれば、英語はできて当たり前の前提で、それ以外の知識や行動力、問題解決能力など仕事に必要な能力を身につける能力も必要だということです。

娘の場合だと、英語は出来て当たり前で、それ以外に、自社の製品知識、お客様となる化学工場などの知識や、抱える問題点、社内の部署をまとめる能力、お客様との交渉の能力など、様々な能力を身に着けたということになります。

つまり、将来英語を使った仕事がしたいと思うのであれば、英語「だけ」できて、他の科目は全然できないという状況では、全く役に立たないのです。

英語の勉強は出来て当たり前で、それ以外の教科についても、社会に出てからいつ必要となるかわからないので、基礎的な知識を身に着けておき、必要となったときにすぐに学べるようにしておく必要があります。

英語「しか」できない人は、正直社会では必要とされません。

英語ができ、ほかの分野についてもいつでも学べる基礎ができている人、もしくは、英語＋自分の得意分野を１つ２つ持っているような人が求められています。

そんな社会から必要としてもらえる本当の「人財」を目指して勉強していきましょう！

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