今年に入ってよく読まれている本の中に「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」という本がありますね。

「東ロボくん」と名付けられた AI（人工知能）を育てて、実際に東大の入学試験にチャレンジさせてきた数学者の新井紀子さんが書かれた本です。

この本が一番訴えたいのは、AIの凄さとか、AIの未来像とかではなく、今の中高生の読解力が落ちてきていることへの警笛です。

タイトルにもある通り、今の中高生は、本当に「教科書が読めなく」なってきています。

実際、塾で指導していても、教科書に書いてあることが正しく理解できていないとか、ワークで問われている重要用語が教科書のどこに載っているか探せないとか、問題を自分勝手に解釈して間違えるとか、実例は枚挙にいとまがありません。

ただ、この本、価格も内容もハードルが高めなので、なかなか保護者の方に気軽に進められなかったんですよね。

今回、この本を出版している東洋経済新報社さんが出版している週刊誌「週間　東洋経済」で30ページ以上にわたって、この本の内容が、わかりやすく特集されていたので、早速購入してみました。

特集のタイトルは「AI 時代に　勝つ子 負ける子」

読んでみましたが、いい感じに短く、わかりやすく纏めてありました。

また、親子で挑戦してほしい問題もいくつか掲載されていたので、ぜひ一緒にやってみて欲しいと思います。

目次はこんな感じです。

この特集では、AI時代の子供が習得すべき3つの力として

• 読解力（教科書レベルの文章や説明書などを正しく理解する力）
• 論理力（自分の考えや意見を相手に的確に伝え説得や議論ができる力）
• 数学力（問題を設定し、試行錯誤しながら数字を使って分析的に解く力）

の3つの力を上げています。

残念ながら、どれも、一方的に受身の姿勢で学ぶ学校の授業や、テストでは身につかない力ばかりです。

今後は、塾ででもこういった力が身に着けられるような教材や、トレーニング法などを探して導入していけたらなと考えています。

特集の中の問題、塾で、生徒たちにやらせてみようと思っています。

どんな結果になったか、また結果についてこちらで紹介できればと考えています。

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