おとといのブログ「お子さんのテストの点を見て・・・」 では、思ったよりお子さんのテスト点が悪かった時に、怒らないで下さいね！ってお願いをしました。

昨日のブログ「アラ探しではなく、”良い”探しを！」では、お子さんがいい点数を取った時、アラ探しをするのではなく、良いところを探してあげましょうとお願いしました。

今日は、お母さんへのお願いの３つ目、「お子さんの”特性”と向き合いましょう」というお話です。

お子さんの「特性」と向き合うとは、簡単に言うと勉強の得意不得意、向き不向きといった部分としっかり向き合いましょうということです。

いや、勉強には、勉強の得意不得意、向き不向きなんてないんだ、勉強のしかたを知らないだけなんだ、正しい勉強をすればみな勉強はできるようになるんだ。という意見もあるでしょう。

ある意味正解で、ある意味不正確な部分もあります。

その子にとって理解するのに必要な時間をしっかり書けて勉強すれば、確かに勉強はできるようになります。

ただ、その子にとって理解するのに必要な時間、理解する方法が人それぞれ違うのです。

だからこそ、テスト前に余裕のある子、テストに間に合わず努力の割に得点が取れない子が出来てしまうのです。

しかも、時間のかかるものは苦手だったり不得意だったりして、そもそも、長時間続けることが辛いことが多かったりもします。

この話はよく運動に例えられます。

小さい頃から運動が得意な子は、俊敏な子、体の使い方が上手い子っていますよね。

逆に、苦手な子もハッキリわかります。

運動が得意な子は新しい体の使い方、運動のしかた（球技や、体操など）も短時間で自分のものにできます。

逆に、運動が苦手な子は、出来るようになるまでに、人一倍時間がかかります。

時間がかかるから、嫌になりますし、嫌だから、ますます時間がかかって、なかなかできるようにならないという悪循環になります。

励ましてもらったり、上手に教えてもらえると、時間はかかるけどできるようになったりしますが、出来ないまま諦めたりする子も多くいるでしょう。

人間の脳にも色々なタイプが有ることが知られています。

脳という機能は同じでも、特性が違うと、勉強について、新しいことを理解したり、覚えたり、考えたりする能力にどうしても差が出ます。

学校の勉強も同じです。

覚えるのが得意な子、苦手な子、１度解いたら理解できる子、理解に時間のかかる子、うまくイメージにできる子、なかなかイメージがつかめない子などなど・・・

ある程度の得手不得手、向き不向きがあることを理解して下さい。

その上で、得意な分野、教科はどうするか、苦手な分野、教科はどうするかを考える必要があります。

お母さんも経験があるかと思いますが、家事で苦手なこと、不得意なことをやるのは、本当に「やろう」という勇気がいります。

しかも、苦手、不得意なことをやった結果は、なかなか褒められるような出来にはならないものです。

そんな時に、結果だけをみてあれこれ言われたら、もう二度とやりたくなくなりますよね。

お子さんの勉強も同じです。

不得意な分野、苦手な分野があることをしっかり理解してあげて、苦手分野だけを無理やり勉強させるようなことをせず、得意分野と上手に混ぜながら勉強するように計画をしてあげるとか、苦手分野は、ハードルを低めにして、成功体験を積ませてあげるなどの工夫が必要です。

そして、すべての教科にパーフェクトを求めるのは考え直しませんか？

無理に苦手分野を矯正するより、得手不得手はあって当たり前で、得意をもっと得意にしたほうが、将来のためになったりします。

しっかり、お子さんの特性と向き合って、特性に逆らって、勉強を無理強いするのではなく、良いところは大きく伸ばし、苦手なところはそれなりでいいと割り切ってあげる勇気を持ちましょう。

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