西小学校では、４年生に加えて、５年生でも、復習のため、都道府県名のテストが行われます。

小４の時は、ひらがなが混じってもOKだった難しい漢字の県名も、小５では、全部漢字で書けることが求められ、ハードルが一段上がりました。

「覚え方は、人それぞれだから、工夫して覚えてね！

覚えたかどうかは、このプリントでチェックしてね。

書けなかったら、覚えられてない証拠だから、覚えるところからもう１回ね！」

とプリントをわたしておきました。

その後、生徒から話を聞いてみると、この都道府県のテストについて、こんな話がありました。

あるクラスの先生が、「都道府県名のテスト、全員が合格点（４５点だったかな）を取れるまで、連帯責任として、全員で何度もテストを受けてもらいます！」と宣言していたそうです。

そして、最初のテストで、できていた生徒数名と、できていなかった生徒数名の名前を挙げて、「できている子はよく頑張りました。でも、できていなかった子は、先生がテストをやるって伝えてあるのに、本当に勉強したのですか？　必死で勉強すれば覚えられるはずです！」って、厳しい口調で話をしたそうです。

う～んって考えてしまいました。

覚えるのに、時間のかかる生徒もいるでしょうし、もう覚えてしまっていて、楽勝～って生徒もいるでしょう。

でも、クラスで連帯責任で出来るまでってどうなのかなと。

実は、 出来てた方にも、できていなかった方にも、塾生が一人づつ入っていました。

どちらも、一生懸命覚える努力はしてくれています。

でもできなかった生徒は、なかなか覚えられないせいか、嫌になって投げ出してしまっていました。

そう、興味のないのに無理矢理覚えなきゃいけないって、ホントつらいので、やりたくないんですよね。

そんな生徒にたいして、どうやったら都道府県名を覚えてもらえるか。

なかなか難しい問題です。

ちなみに、自分の時は、都道府県名はパズルで覚えました。

こんな奴ですね

この生徒のお母さんも、生徒の為に都道府県パズルは購入されたようで、お子さんと一緒に遊びながら覚えようとするのですが、なかなか覚えられなくて・・・っておっしゃっていました。

でも、生徒の話を聞いていると、お母さんとの会話は結構覚えているようなんですよね。

この県は、アイドルの～ちゃんの出身地なんだよ～とか、この県、形がこんな感じ～とか、いろいろ私に話をしてくれました。

時間はかかるかもしれないけど、根気よく付き合ってあげられたら、覚えられるのかな～って思っていたのが１週間ぐらい前のお話です。

そして今日、生徒が塾に来るなり「先生、都道府県全部覚えたよ！」って

びっくりしました！

正直、もっと覚えるのに時間がかかるんだろうなって思っていた自分が恥ずかしくなりましたね。

あぁ、この子の可能性を一番信じてあげなきゃいけないのに、信じ切れていなかったなぁと。

もしかすると、担任の先生は、子供たちを信じていて、言葉はきついかもしれないけど、皆覚えられるはずだからと、連帯責任なんて言葉を使ったのかもしれないなと。

お迎えに来たお母さんに、「信じてあげられずにすみませんでした！」ってお詫びをするとともに、塾で行った４７都道府県のテストの結果をお返しながら、「どうやって？」ときいてみました。

基本は、パズルで根気よく覚えたそうです。

休憩時間の方が長くて大変でした～とおっしゃってましたが、ちゃんと待ってあげたりしながら、一緒に頑張ったんだろうなと。

算数とかになると、そろそろお母さんが教えるのは難しくなったりしますが、漢字や、都道府県などは、一緒に頑張れますからね。

とは言え、イライラして、ネガティブな言葉をぶつけてしまうようだったら、距離を置いた方がいいと思いますので、お母さんの心がリラックスしているときに付き合ってあげるようにしましょうね。

私も、まだまだ未熟だなと感じた一日でした。

子どもの無限の可能性を、信じ切ってあげたいですね。

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