世間は、お盆休みですね。

部活もこの時期は、大会もなく、練習も禁止されているので、帰省したり、家族旅行に行ったりしている塾生も多くいます。

ただ、意外にどこにも出かけないとか、受験生だから今年は旅行には行かないというご家庭もあり、私自身も、特にお盆をお休みしても、やることがないので、毎年お盆の時期も塾を開けるようにしています。

昨日も今日も、先週と比べて、午前中の小学生がお休みしているものの、中学生、高校生は、家にいても勉強しないからと、塾に来てくれています。

受験生である中3生は、中1、中2の復習に力を入れてもらっていますが、そんな中で、毎年、生徒の頭を悩ませるのがこの単語です。

「動脈と静脈」、「動脈血と静脈血」の違いです。

生徒の一人が、心臓の名称を覚えようと綺麗に書き写していました。

ただ、綺麗にかけていますが、意味を理解しているように見えなかったので、いくつか質問をして見ました。

「動脈と静脈、違いはわかる？」

？？って顔されちゃいました（笑）

とにかく絵を描いて、そこに書いてある言葉を覚えようと一生懸命ですが、意味を考えながら覚えたほうが早く覚えられます。

動脈と静脈・・・心臓から出て行く血管が動脈。心臓に戻ってくる血管が静脈

動脈と静脈は、行き先で大きく2つに分類されますね。

大動脈と大静脈・・・心臓から出て、全身に向かう動脈が大動脈。

　　　　　　　　　　全身から、心臓に戻ってくる静脈が大静脈。

肺動脈と、肺静脈・・・心臓から出て、肺に向かう動脈が肺動脈。

　　　　　　　　　　　肺から、心臓に戻ってくる静脈が肺静脈。

血管は心臓から出ていくか戻ってくるか、どこに行くか、どこから戻ってくるかで名前が決まります。

それに対して、中を流れる血液の名前は、酸素を多く含むか、二酸化炭素を多く含むかで名前が変わります。

動脈血・・・酸素を多く含む血液で、酸素が取り込まえる場所は肺

　　　　　　肺から出て心臓に向かう肺静脈が一番酸素の多い動脈血が流れる場所。

静脈血・・・二酸化炭素を多く含む血液で、全身から運ばれた二酸化炭素は肺で酸素と交換される。

　　　　　　心臓から出て肺に向かう肺動脈が一番二酸化炭素の多い静脈血が流れる場所。

肺動脈には二酸化炭素の多い静脈血が流れ、肺動脈には酸素の多い動脈血が流れます。

ここが混同しやすいところなので注意して覚えましょう。

「心臓　　→肺動脈→肺→肺静脈→　　心臓　　→大動脈→全身の毛細血管→大静脈→　　心臓」

と体を8の字にぐるぐると回るのが血液の循環です。

また、血管の働きは、酸素、二酸化炭素の運搬だけでなく、「小腸」からの栄養素の運搬や、細胞にとって有害な「アンモニア」を、血液によって「肝臓」に運び、無害の「尿素」に変えたり、さらにその「尿素」を「肝臓」から「じん臓」に運んだりもしています。

血管の名前（心臓から出るか入るか、どこに向かうかどこから帰ってくるか）

血液の名前（酸素を多く含むか、二酸化炭素を多く含むか）

血液の働き（酸素、二酸化炭素以外に、何をどこからどこに運ぶのか）

この機会に纏めて覚えてしまいましょう！

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