今朝、SNSをざっと眺めている中で、
h29年度高校卒業生の進路状況データを見て、塾の教室長が思うこと
という、神奈川県の塾の先生のBlogを見つけました。
その中では、
が分析されていました。
この分析を愛知県のデータでやってみたいなとFacebookでつぶやいたところ、さくら個別の國立先生から、「確か愛知にもありますよ。深掘りお願いします!^o^」とコメントが(笑)
ってことで、お昼から2時間ほど掛けて、公開されているExcelデータを元に、神奈川のデータに似た形でグラフにしてみました。
EXCELの製造販売元であるマイクロソフトの元社員としては、「こんなの簡単!」って笑ってできないとね~
と思ったものの、久々のEXCELのグラフの作成にけっこう苦労しました(笑)
商業高校生には、EXCELのグラフなんて簡単じゃん!って言ってる手前、もっとサクサクと作れないといけないな~と反省。
神奈川県のように、進学先の学部や、学校別の詳細なデータが公開されていないので、年度別の推移を中心に分析してみました。
先に注意点を1点。
ここで言う大学進学率と、就職率は、母数は高校を卒業する生徒全員です。
つまり、卒業生の中の何割(何%)が大学へ行ったか、何割(何%)が就職という道を選んだかという数字です。
高卒で就職したいと考えている人数を母数とした、「就職したいと思う人がどれくらい実際に就職できたか」という意味での就職率とは、全く違うものなので、ご注意ください。
まず、全体を見て感じるのは、さすが製造業が強い愛知県、高卒の就職人数、率ともに、神奈川を大きく上回っています。
大学進学率が約60%程度なのは、ほぼ同じですが、残りの40%の半数の約20%が専門学校、同じく約20%が就職という比率になります。
このあたりは、就職率が10%程度しかない神奈川県との大きな違いですね。
それに18歳人口の減少が緩やかなことですね。
ピークの約10万人から、減ってはいますが、H29年で、約6.5万人と、半減近い神奈川県と比べると、減り方が緩やかです。
(追記:神奈川県のデータは、公立高校の卒業生のみのデータでした。愛知県は全高校分です)
ちょうどこのセルモがある、日進市を中心に、長久手市、日進市、みよし市といった尾張東部の自治体が住みやすさで全国上位にあり、人口が増えているのも理由の一つではないでしょうか。
住みやすい町というのは、子育でもしやすい町です。
実際、日進市内の中学校は、どこも、1学年が2~300人いるマンモス校ばかりですからね。
最新の統計データを見ると、15歳以下の子どもたちの人数は少しずつですが増えているので、あと15年程度は、日進市内では生徒数が急激に減るという現象はなさそうです。
高卒での就職者数と就職率について、グラフを細かく見てみましょう。
グラフは、S30年のデータからあります。
S30年~S38年までのデータは、戦争中に生まれた世代です。
S38年の卒業生だけが少ないのは、ちょうどS20年の終戦の年の生まれの世代だからですね。
中高生の祖父、祖母世代がこのあたりだと思います。
戦後の第1次ベビーブーム世代を迎え、卒業生人口がグンと増えます。
当時は、戦後の好景気(いざなぎ景気)~東京オリンピックを経て、安定的な成長期に入っていきます。
この頃は、物作りのために、労働者人口が多く必要でした。
S36年には就職率が64.5%、高度成長期は、高校を卒業した生徒の半分(50%)就職の道をえらんでいました。
日本が豊かになっていく中、高校を卒業したら、働くのが当たり前だった時代から、大学進学を選択する割合が増え、S50年に、ついに、大学進学率と、就職率が40%程度で並び、拮抗する時代が続きます。
それでも、バブル景気のときは、求人も多いですし、高卒でもいい給与がもらえたので、大学より就職を選ぶ高校生が多かったですね。
私は、バブル景気が始まる直前に工業高校を卒業し、日立製作所に入りました。
バブル景気時代は一番下っ端でしたが、それでも、社会全体の勢いを肌で感じた世代です。
バブル景気がはじけると、企業は高卒の求人をグンと絞り始めます。
H3年に3万人程度いた高卒からの就職者数は、わずか5年で半減、約10年後には、1/3の1万人近くにまで減ります。
バブル景気のころ、40%以上あった就職率は、H15年には最低の16.3%にまで減り、多くの高校生が、大学もしくは専門学校を選択したようです。
これ以降は、少しずつ求人が回復するものの、H20のリーマンショックでまたグンと就職者数、就職率がさがりますね。
高卒は、景気の経済弁として使われてきたのがこのグラフからよくわかります。
次に大学の進学について見てみましょう。
S50年に、ついに、大学進学率と、就職率が40%程度で並んだあと、しばらくは、好景気の影響か、10年ほど拮抗する時代が続きます。
そして、S61にバブル景気がはじまり、第2次ベビーブーム世代が大量に高校を卒業するころには、大学卒のほうが、給与も多いし、出世もできるという感じで、大学が狭き門の時代で、行きたい大学には浪人してでも行くといった時代でした。
大学進学者数は、H5年の4.1万人がピークでしたが、それ以降、高卒人口が大きく減っても、進学者の絶対数はほとんど減っていません。
本来なら、少子化を見越して、大学の数を少なく絞るべきだったのに、むしろ多様化の時代という感じで、様々な学びを提供できるようにと、大学の数も、定員もへらないので、大学進学率がどんどんあがり、H9年に50%を、H22年には、60%を超えるようになり、高校生の半分以上が大学へ進学する、大学が当たり前の時代になってきました。
大学進学率が約6割の時代です。
回りをみても、大学へ行く人のほうが多いですから、それが当たり前だと思ってしまいますね。
でも、よく考えてください。
大学は4年間お金を払って、自分のために「学問」を続ける場所です。
決して就職のための訓練校でも、何かの技術を身につけるための場所でもありません。
就職のためだからとか、学歴が無いといい会社に入れないからと言われて、4年間かけて、学歴を「買う」ために大学にいくのは決して良いことだとは思いません。
これまでは、みんなと一緒で良かった時代です。
でもこれからは、みんなと一緒は、ロボットでも一緒、AIでも一緒と同義語になります。
つまり、みんなと一緒のことしかできない人の仕事は、ロボットでもできるし、AIでもできるので、簡単に取って代わられてしまいます。
これからは、みんなと一緒ではなく、みんなと違うことができる事が求められる時代です。
その尖ったスキルを磨くためや、尖った学問を極めるために、大学にいくのはOKでしょう。
既に好きなこと、得意なことがあって、それを大学でより好きになり、誰よりも得意になるのはOKでしょう。
でも、なにも学びたいものがないのに、「大卒」という肩書のためだけに大学にいくのはあまり良い考えでは無いと思います。
ぜひ、今のうちから、自分の尖る方向を見つけ、それを研ぎ澄ますように努力してみましょう。
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