入試対策を行う中で、やりにくい教科が国語です。
日本人なので、あたりまえに問題文は読めます。
でも、聞かれていることに答えられない。いいときと悪いときの差が激しい。
こういう場合は、ほんとうの意味で読めていないんですよね。問題文が。
問題を解けるようになる前に、まず、問題が本当に読めているかどうかを確認しましょう。
塾を初めて6年、この間に衝撃的だったのは、生徒たち本当に言葉を知らないんですよね。
語彙力、ボキャブラリーが貧相です。
これは、ある意味仕方がない部分でもあります。
LINEではスタンプだけで会話が進んでしまいますし、超~ ヤバイ~ と言った言葉はプラスの意味にも、マイナスの意味にも使えて便利なので、これだけで会話が完結してしまったりしています。
語彙力を育てる環境が周りに少ないことで、語彙が増えていかないというケースが多いと思います。
また、保護者の方も、共働きで忙しい方が増え、お子さんとゆっくり会話が出来なかったり、難しい言葉をつかうおじいちゃん、おばあちゃんが近くにいなかったりして、なかなか、そういった言葉に触れる機会すらなかったりもしますからね。
こういった語彙力のない子たちは、問題文を読んでいても、意味のわからない言葉が数多くでてきますから、日本語なのに、英語を読んでいるような感じで、何を言っているのかよくわからないという
ことになります。
自分には語彙力が足りないなと感じているのであれば、知らない言葉を曖昧なままにせず、面倒でも辞書を引いたり、スマホやPCで意味を調べるようにしましょう。
それを毎日続けることで、入試までには、かなりの語彙を増やすことができると思います。
そして、語彙力があったとしても、問題文が正しく読めないという場合は、この出口先生の問題集&解説本がおすすめです。
試験などで使われる問題文は「論理的」に書かれた文章しか出題されません。
論理的に書かれた文章は、読む側もその筆者の論理の筋道をしっかりたどって読んでいく必要があります。
途中で、自分勝手に、「いやオレはそんなふうには考えない」とか、わかりやすくなるようにと書かれた事例に気を取られすぎて、筆者の言いたい結論にたどりつけていなかったりしたら、それは、筆者の論理の筋道から離れた読み方をしていることになります。
それを端的に示す言葉が、国語の問題文の最初にあるこの一言です。
「次の文章を読んで、あとの問に答えなさい。」
これは、あなたの考えではなく、問題にかかれている筆者の主張、論理の筋道を問題文の中から読み取って答えなさいという意味です。
答えは全て問題文の中にあります。
それを正しく読み取れるかどうか。
そのために必要な読み方の知識は以下の3つです。
比喩や具体例がでてきたら、それは何を説明するためのものかをたぐれるようにしましょう。
反対の意見がでてきたら、それは、筆者の主張を強調するための踏み台だと思いましょう。
「だから」、「したがって」の後には結論が続きます、理由はその接続詞の前にかかれています。
こういった文章の読み方のテクニックを知っていると、問題文を客観的に読むことができます。
問題文は筆者から読者であるあなたへのメッセージです。
普段から人の話をじっくり聞き、自分の意見と違ったとしても、なるほどと言える人は、文章の読解力も高くなります。
逆に、普段のコミュニケーションで、人の話を聞かず、自分の言いたいことだけを言い続けている人は、読書においても、筆者からのメッセージを読み取って、受け取ることが出来ません。
テストで、問題文を読めるようになるために、普段から人の話をさえぎったり、否定したりせず、まずは何を言いたいのかを理解できるようにしましょう。
そして、自分と意見が違ったとしても、相手の意見を尊重し、あなたの言いたいことはこうなんですねとまとめられるようになると、文章を読んでも筆者の意見、主張をキチンと読み取ることができるようになると思いますよ。
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