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僧衣でできるもん

今、SNSで話題になっている動画につけられているハッシュタグがあります。

 

#僧衣でできるもん

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こちらは、昨年、福井県で、僧衣(お坊さんの着る和服)を着て運転していた僧侶が、福井県警の警察官に、交通違反切符を切られたことに対して、僧侶の方々がユニークな形で疑問を提示しているものです。

きっかけとなった事件の新聞報道は以下の通りです。

 

  • 福井県の僧侶が僧衣で軽自動車を運転していたら交通反則切符を切られた。
  • 僧侶は普段から着て運転している事を理由に反則金の支払いを拒否、宗派も反発している
  • 反則の理由は福井県道交法細則にある「運転操作に支障をきたす衣服」とされたため
  • 僧衣がすべて違反ではなく、状況による。基準は明確ではない。

 

お坊さんたちは、ふだん僧衣で運転している状況で、1人の警官の個人裁量で僧衣が理由で取り締まり対象となったことに驚いているとのことです。

 

 

わかりやすく言うと、スーツを仕事で着ているサラリーマンに、運転するときは毎回私服に着替えて、お客さん先でスーツに着替えて下さいって言われてるような感じだそうです。

 

確かに、お坊さんが毎回毎回、訪問先で着替えをしていたら、大変ですからね。

 

それに、スーツ並みに、運転には支障がない服装だということをわかってほしくて、僧衣でいろいろな動画を撮って上げているとのことです。

 

 

今回の問題の発端は、各都道府県ごとに定められた条例で違反となる服装が違い、さらに定義があいまいのため、現場の警察官の判断で違反か、そうではないかが決まってしまうことです。

 

お坊さんがインタビューの中で語っていたように、これはお坊さんだけの問題ではなく、国民一人ひとり関係する問題です。

 

 

明確な基準がないのに個別の警察官の主観で自由に取り締まりができるようになる点が良くないんじゃないのかという問題提議ですね。

 

 

 

中学生の場合、似たような問題として、校則で決められている服装や持ち物などが、先生によって良かったり校則違反と言われたりするという問題だと思えばわかりやすいと思います。

 

 

こういった問題は、正解無い問題だと言われます。

 

正解は無いけど、時間をかければ、多くの人が納得する答えは見つけることができると思います。

 

これからの社会は、こういった納得解と呼ばれるものを、時間をかけて作っていく必要があります。

 

面倒だし、誰かが決めてくれるから自分はいいやという態度だと、自分が納得できない形になったとしても文句が言えなくなってしまいます。

 

 

今回の一連の僧侶の方々の動画による問題提議は、多くのニュースなどで取り上げられるなどしたので、多くの人に考える切っ掛けを与えてくれたと思います。

 

せっかくなので、家族の中で、今回の問題や、日頃納得いかない校則等があるのであればそういったものについても、話し合ってみてはいかがでしょうか。

 

自分の意見をまとめること、伝えることの良い訓練になると思いますよ。

 

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プロフィール


西尾 信章(Nobuaki Nishio)


個別学習のセルモ
日進西小学校前教室 塾長

愛知県立東山工業高校(現在の愛知総合工科高等学校)卒業後、日立製作所へ入社。1986年、日立内の日立京浜工業専門学院に通い、のちに東京大学へ留学。2000年に退職し、7年間マイクロソフトで働く。その後2回の転職を経て、2012年7月に「個別学習のセルモ」をオープンした。

 

趣味は吹奏楽
名東ウインドオーケストラ、Nisshin Wind Orchestraに所属し、トランペットを担当

 

他にも洋楽カラオケや、ゴスペル、英会話も大好き

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