昨日の新年度説明会の資料のなかで、保護者の方、中3生に投げかけた質問があります。
「大学は卒業しておくべきだと思いますか?」
塾って、いい高校に進学させて、いい大学を目指すために行く場所でしょ?って声が聞こえてきそうですね。
そういう塾が多いのも理解していますし、そういう塾を求める保護者さんが多いのもまた、理解できます。
ただ、これから迎える「令和」の時代は、間違いなく、少子高齢化が進み、日本の人口がどんどん減っていく社会です。
昭和の時代の、人口がどんどん増える時代は、人と同じことができることが良かった時代でした。
同じ方向を目指しながら、少しでもいい高校、大学へっていうのが昭和の時代の考え方です。
しかし、平成に入り、ほとんど人口が増えなくなったとき、どうなったでしょう。
人口が増えないから、物が売れない時代になり、所得も伸びず、価格はどんどん下がっていく、デフレ・スパイラルと呼ばれる状況が長く続いています。
そんな中で、多様性が大切という価値観が増え、人と同じは嫌だという人が増えてきています。
多様な価値観が求められる時代は、人と同じではなく、人と違う経験をしている方が有利です。
みんなが大学に行くから、私も行くというのは、これからの時代、もったいない進路の決め方になるんじゃないかなと、私は考えています。
そもそも、大学は、研究機関です。
教育は、研究を進める過程の中で必要に応じて行われるものです。
研究機関だからこそ、学力も必要ですし、費用も大きくかかります。
突き詰めたいものが、学びたいものが無いのに、無理に大学に行くのは、時間とお金の無駄になります。
時間とお金を無駄にしないためにも、今の段階で、自分にとって大学という進路は必要なのかどうかをしっかり考えてほしいと思い、冒頭の質問をさせていただきました。
工業高校や、商業高校と言った選択肢もあります。
大学ではなく、専門学校で、いろいろな技術を学ぶという選択肢もあります。
海外の大学に直接チャレンジする!なんて選択もあったりします。
こういったいろいろな選択肢を考えた上で、普通科~大学へという進路を選ぶのであれば、全力で応援させていただきます。
中3になったこのタイミングで、いろいろ考え、どういった進路にするかを、自分で考えて決めてほしいなと思っています。
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