昨日のこちらの黒塗りの教科書、同業の先生たちからも、確かに語彙力がないと教科書が読めないよな~と多くの賛同をいただきました。
この画像は、さくら個別指導学院の塾長、國立先生のBlog「さくら個別ができるまで」の以下の記事から引用させていただいたものです。
そして、國立先生からの解決策がこちら!
SNSでは、ブログ記事をシェア頂いた先生から、こんな事例をいただきました。
先日、某塾の数学授業にて・・・
「関数f(x)とg(x)とは『常には』等しくない」と「関数f(x)とg(x)とは『常に』等しくない」とは、意味が異なる。
という話をしたのですが。。。
なんと教室内高3生20名のうち、半数の10名が「意味の違いがわからない」と言っていたのに驚愕しました。
20名全員、都内でも「優秀な進学校」と言われている、有名高校の生徒なのです。
そう、日本語は、て、に、お、は と呼ばれる助詞がとっても大切な言語です。
英語は、単語の並び順が重要で、単語を入れ替えると意味が全く違ってしまいますが、日本語は、て、に、お、は が正しく書かれていれば、順番が違っても伝わりますからね。
で、語彙力が無い生徒の多くは、助詞を正しく読み取ってない(もしくは読み飛ばしている)ので、単語の意味だけで、文章の内容を想像で読んでいたりします。
たとえば、算数の問題で
5は、25の何倍ですか?
と聞かれたときに、数字だけを見て、日本語を読まずに 5! って答える生徒が多くいます。
高校入試などでも、比の問題で、ABは、CDの何倍ですか?と問題に書いてあるのに、どういう式にしたらいいか迷ってしまう生徒は多くいます。
これは、算数や数学の文章題が苦手というより、単純に、日本語が正しく読めてない(もしくは読もうとしていない)のだと思っています。
こういった生徒からの質問には、「問題を声に出してゆっくり読んで」というだけで、わかった!ってなりったりしますからね。
社会の教科書でも、大切な用語である太字で書かれた語句の説明を、うまく読み取れない生徒は多くいます。
以下は、ベストセラーの「AI VS 教科書が読めない子どもたち」に出てくる読解力の問題です。
次の分を読みなさい。
仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている。
この文脈において、以下の文中の空欄に当てはまる最も適切なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
オセアニアに広がっているのは( )である。
①ヒンドゥー教
②キリスト教
③イスラム教
④仏教
この例題において、中学生の38%、高校生の28%が、間違った回答をしています。
特に高校生は、大学を狙う進学校の生徒たちなのに、その28%が、この文章が読めていないということになります。
著者の新井先生は、この読解力テストの現状を大きく嘆いていました。
そして、昨日の語彙力同様、読解力についても、特効薬が無いのが現状です。
英語と違い、日本語は、こどもの頃から使えているだけに、正しく読めていると思いがちですが、必ずしもそうではないようです。
語彙力以外にも、読解力というもう一つの力がきちんと身についているかどうかを、できれば小学生のうちから家庭でも気にしておきたいところですね。
単語だけでつなげて話をしている場合、面倒でも、キチンと文にして伝えてね!っていうとか、保護者の方も、率先して正しい日本語で、お子さんにお願いをするとか、日々の生活の中で、意識して直して上げる必要があると思います。
お子さんは、日本語、きちんと読めていますか?
いちど確認してみて下さいね。
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