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「場面緘黙症」ってご存知ですか?

今の時代、昔に比べて、様々な子どもの特性が分類され、診断されています。

 

 

その中の一つの症状が、「場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)」です。

 

 

 

家庭の中、家族や古くからの友人と一緒のときには普通に会話ができるのですが、学校や塾といった特定の場面では、一言も話せなくなる症状です。

 

 

ウチでは、これまで、4名の場面緘黙症の生徒を受け入れてきました。

 

集団や個別指導塾といった形態の塾だと、発話ができないことで、なかなかコミュニケーションが取れず、指導も難しいだろうなと思います。

 

幸いセルモでは、PCを使って、自学自習のスタイル中心なので、発話ができなくても、本人に勉強したい、成績を上げたいというモチベーションがあれば、十分続けられます。

(実際2人は、すでに高校生ですからね)

 

 

 

先日は、その緘黙症の生徒のお母さんと面談させていただきました。

 

本人は塾では全く話せないですし、表情にも出ないので、塾を楽しんでくれているか心配だったのですが、全くの杞憂でした。

 

 

 

お母さんのお話では、お迎えに来た車に乗った途端、今日塾で勉強した内容、できたこと、できなかったことなどを、一気に話し始めるそうです。

 

特に、苦手な算数ができたときは、とても嬉しそうに話してくれるとのこと。

 

そして、びっくりしたのが、まわりの生徒たちの様子をよく聞いているんですね。

 

女子高生がタピオカドリンクについて熱く語ってたとか(笑)、テストが近いから中学生が頑張ってるとか、ホントいろいろなことをお家でお話されているそうです。

 

 

そう言えば、場面緘黙症の方は、周りに気を使いすぎるがゆえに話せなくなるそうで、話せない間も、周りにはすごく神経を使っているそうです。

 

ウチは、壁に向かった席でPCを使う形なので、あまり周りの生徒は目に入らないのですが、その分、耳がダンボになっているのかもしれませんね。

 

 

また、お母さんからは、毎回とても楽しく塾に通っているので本当に助かっていますと仰っていただけました。

 

算数が苦手で、難しくなり始めた小4の終わりからの入塾ということで、5年生からは、どんどん難しくなりつつあるなか、一生懸命食らいついてくれています。

 

計算間違えが多かった小数の掛け算の計算問題も、前回に引き続き100点が取れたし、今日は、理科の問題にもチャレンジできました。

 

 

話したくても、話せない状況、気持ちなどは、理解が難しい部分もありますが、できるだけ寄り添ってあげて、自己肯定感を高めて上げられる声がけを心がけていきたいと思っています。

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プロフィール


西尾 信章(Nobuaki Nishio)


個別学習のセルモ
日進西小学校前教室 塾長

愛知県立東山工業高校(現在の愛知総合工科高等学校)卒業後、日立製作所へ入社。1986年、日立内の日立京浜工業専門学院に通い、のちに東京大学へ留学。2000年に退職し、7年間マイクロソフトで働く。その後2回の転職を経て、2012年7月に「個別学習のセルモ」をオープンした。

 

趣味は吹奏楽
名東ウインドオーケストラ、Nisshin Wind Orchestraに所属し、トランペットを担当

 

他にも洋楽カラオケや、ゴスペル、英会話も大好き

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地域情報誌Sun+Go Clubに掲載している
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