昨日は、お休みを利用して、大阪で、名城大学の竹内先生のお話を聞いてきました。
よく考えたら、すぐ近くの大学なのに、わざわざ大阪でってのが不思議な感じでしたが、全国各地の塾の先生が参加されていたので、名古屋からの参加は近い方だなと感じましたね。
以前、2月にも、名城大学で竹内先生のお話を聞かせていただきました。
ちなみに、竹内先生は、こちらの数学の参考書「Focus Gold」の著者でもあります。
この地域だと、日進西高校の生徒はこのFocus Goldを使っていますね。
解説もわかりやすく、数学の解き方の「辞書」として使える参考書です。
竹内先生の昨日のお話は、以下の二講座でした。
「新入試に向けた指導と、塾・予備校が生き残るために必要な要素とは」
「FocusGold・チャート式等、数学問題集の効果的な使用法」
どうしても、竹内先生の参考書を使う層が、国公立大学もしくは、上位の私立大の一般受験者ということで、2020年からの新入試制度にどう対応するかについては、真正面から一般受験をする層が対象です。
そこで、竹内先生に、休憩時間にお時間をいただき、名城大学に、一般受験ではなく、指定校推薦枠で入学してくる生徒や、商業高校、工業高校から推薦で入学してくる生徒たちの印象や、そういった入学制度についてのご意見をお聞きしました。
指定校推薦枠を利用する生徒たちですが、大学から必要とされる学力等の条件が提示され、それをクリアできる生徒でないと、推薦がもらえないため、高校入学後2年半、定期テストでしっかり結果を残せるよう努力してきた生徒たちです。
一発勝負の一般入試では実力を発揮できなくても、コツコツ努力して、定期テストでなら結果を残せるタイプの生徒たちですね。
こういった生徒たちは、大学に入っても、真面目に勉強してくれると仰っていました。
一方、商業、工業から指定校推薦枠を使って入学してくる生徒については、2通りの生徒に分かれると仰っていましたね。
1つは、資格をしっかり取って、商業の知識も豊富に身につけた上で、さらに大学で経済について学びたいという強い意志のある生徒。
こちらは、大学の専門科目の予習を3年かけてやってきたような生徒達なので、大学でも活躍し、就職もいいところへ行っているようです。
もう一つが、勉強が楽で、簡単に大学の指定校推薦枠が取れるからと、大学進学の抜け道のようなイメージで商業(工業)を選んだ生徒たち。
こういった生徒たちは、目的意識が低く、大学に楽に入れればそれでいいと考えているタイプなので、入学後、基礎学力の低さでかなり勉強面で苦労して、卒業できずに中途退学していく生徒も少なくないそうです。
ただ、竹内先生も、今後の上位の私立大学の難化、新入試の難化を考えると、正直に一般入試で正面から挑むだけでなく、高校で努力した結果をもって、指定校推薦枠を勝ち取ったり、AO入試や、自己推薦入試などの枠を上手く利用して合格を勝ち取るルートももっともっと積極的に使っていくべきだと仰っていました。
そうやって合格しても、入学してから、基礎学力の不足から授業についていけないのでは本末転倒なので、高校の勉強は、どれもおろそかにせず、しっかりと学んで置く必要があると思います。
一発勝負で一般入試に正面から挑むのか、3年間コツコツと努力して指定校推薦枠や自己推薦入試、AO入試、などで合格を勝ち取るか。
大学進学が目標にあるのであれば、高校を選ぶ際、どちらのパターンで大学入試にチャレンジするのかをしっかりイメージしておいて、それに見合った高校を選ぶようにしましょう。
普通科高校だからといって、どの高校も同じではありません。
一般受験に強い高校(コース)もあれば、指定校推薦枠を多く持っている高校もあります。
もちろん、私立大学の付属高校のように、上位の大学への進学が約束されている高校もあれば、付属なのに上位にいないと進学できない高校もあります。
中3生は、夏休み以降多くの高校への見学に行くと思いますが、単に学校を見てくるだけではなく、その先にどんな進路があるのかをしっかり確認し、自分のイメージする進学のパターンがとれるかどうか、しっかり見極めるようにしてください。
保護者の方々も、公立の普通科にさえ入学できれば大学進学はOKという認識を見直し、すでに私立大学進学者の半数以上は、一般入試ではなく、推薦入試で進学しているという事実を受け止め、生徒の個性に合わせた受験方法が選べる高校を一緒に探してあげてください。
そのための情報提供は、どんどんさせていただきますので、お気軽にご相談下さいね。
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