2020年度の入試から変更になります。
今の高校2年生からは、新しい方式の「大学入学共通テスト」で大学受験に挑むことになります。つまり、今の小中学生のお子さんは、全て「大学入学共通テスト」での受験となります。
従来のセンター試験が全てマークシート式だったのに対して、新しい方式の「大学入学共通テスト」は、数学や国語から記述式の問題も出題されます。さらに今の小学生が受験する頃には社会・理科などの教科でも記述式の問題が導入される計画です。
また、英語に関しては、従来が「読む・聞く」の2技能だったのに対して新テストでは、「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測るテストを「英検」「GTEC」など民間の資格試験を利用して行います。
有効となる資格試験は、高校3年生の1年間に受験したものだけに限られるので、小中学生のうちに慌てて資格を取る必要はありません。
AIやロボットの活躍など、社会が多く変化しており、従来の知識・技能に加え、「思考力・判断力・表現力」を持った人が必要とされているからです。
具体的には、自ら問題や課題を発見したり、それらの答えのない問いに対して、周りと協力して解答を作成できる能力が求められています。そういった力を測るため、入試の形を大きく変えようとしているのです。
そして、大学入試が変わることで、今後、高校の授業が変わり、高校入試が変わり、中学の授業が変わっていきます。
小中学生のお子さんの授業も「思考力・判断力・表現力」を身につけられるように少しづつ変わっていくと思われます。例えば社会では、グラフや図表を深く読み取ったり、パソコンで表やグラフを作成しプレゼンしたりするなどの授業が増えていくのではないでしょうか。
昨年の私立大学の入学者の半数以上が実は推薦・AO入試での入学です。
一発勝負の一般入試で入学している生徒の数の方が既に少数派になっているのです。
さらに、国公立大学でも、推薦・AO入試の枠を30%まで広げる計画があります。
推薦入試には、以下の種類があります
どの方式でも大切なのは、高校の評定(内申点)です。
AO入試は、大学側は求める生徒像にあっているか、生徒側もその大学でこれを学びたい!と思えるなにかがあるか、を書類審査や面接などで審査する方式です。
就職試験に似ていますね。
一発勝負の一般入試が少数派になり、推薦入試やAO入試といった入試方式が主流になっている中で、大学入試を見据えた高校選びが大切になってきています。
みんなが行くからと、深く考えずに高校を選ぶと、大学入試でとても苦労することになるかもしれません。
早いと思うかもしれませんが、小中学生の間に、どんな大学に行きたいか、そこでどんな勉強をしたいのか、そのためにはどんなルートで行けるのかを考えておきたいですね。
行きたい大学がハッキリしていれば、大学付属の高校や、指定校枠を多く持つ高校を選ぶのが良いでしょう。
意外に、工業高校、商業高校も大学の指定校枠を多く持っているので、候補に入れるのも良いと思います。
小中学生のうちに、勉強以外のいろいろな経験させてあげて下さいね。その経験を通して学びたいものが見つかると思っています。
・マークシート方式から一部記述式問題が追加に。
-知識・技能中心のテストから思考力・判断力・表現力が問われる問題へ
・英語が2技能から4技能へ、
民間資格試験を利用するものの、高3の結果のみしか使えない
・入試方式の多様化
一般試験は少数派、推薦・AO入試が主流に。
・どこに入れるかではなく、何を学びたいかが大切
・一般受験は難化の方向へ、行きたい大学にどうやって入るかの作戦も大切
・小中学生の間の経験を通して、自分にあった進路を早く見つけよう
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