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小中学生のお父さん・お母さんにも知ってほしい、子どもの進路について考えよう!

今日、Sun+Go Clubの8月号が届きました!
今月号は、毎月掲載しているコラムはお休みして、1ページ丸々使っての、大学入試改革のお話をお届けしました。
小中学生の保護者の方向けの記事で、大学入試?って思うかもしれませんが、大学入試の変革が高校の授業に、そして、高校入試や、中学、小学校の授業にまで影響を及ぼしてくるので、しっかり勉強しておく必要があります。
小中学生の保護者の方にも知ってほしい、大学入試制度の変更点。
是非一読頂けると幸いです。

子どもの進路について考えよう!

いつから? どんな試験に?

2020年度の入試から変更になります。

 

今の高校2年生からは、新しい方式の「大学入学共通テスト」で大学受験に挑むことになります。つまり、今の小中学生のお子さんは、全て「大学入学共通テスト」での受験となります。

 

従来のセンター試験が全てマークシート式だったのに対して、新しい方式の「大学入学共通テスト」は、数学や国語から記述式の問題も出題されます。さらに今の小学生が受験する頃には社会・理科などの教科でも記述式の問題が導入される計画です。

 

また、英語に関しては、従来が「読む・聞く」の2技能だったのに対して新テストでは、「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測るテストを「英検」「GTEC」など民間の資格試験を利用して行います。

 

有効となる資格試験は、高校3年生の1年間に受験したものだけに限られるので、小中学生のうちに慌てて資格を取る必要はありません。

 

なぜ変えるの? 小中学生にも関係あるの?

AIやロボットの活躍など、社会が多く変化しており、従来の知識・技能に加え、「思考力・判断力・表現力」を持った人が必要とされているからです。

 

具体的には、自ら問題や課題を発見したり、それらの答えのない問いに対して、周りと協力して解答を作成できる能力が求められています。そういった力を測るため、入試の形を大きく変えようとしているのです。

 

そして、大学入試が変わることで、今後、高校の授業が変わり、高校入試が変わり、中学の授業が変わっていきます。

 

小中学生のお子さんの授業も「思考力・判断力・表現力」を身につけられるように少しづつ変わっていくと思われます。例えば社会では、グラフや図表を深く読み取ったり、パソコンで表やグラフを作成しプレゼンしたりするなどの授業が増えていくのではないでしょうか。

 

推薦入試が増えてるって?

昨年の私立大学の入学者の半数以上が実は推薦・AO入試での入学です。

 

一発勝負の一般入試で入学している生徒の数の方が既に少数派になっているのです。

さらに、国公立大学でも、推薦・AO入試の枠を30%まで広げる計画があります。

 

推薦入試には、以下の種類があります

  • 大学から指定校の枠を持っている高校で、推薦をもらって受験する「指定校推薦」 
  • 大学の求める出願条件を満たしていて、学校の推薦をもらって受験する「公募制推薦」 
  • 学校の推薦がいらない「自己推薦」

どの方式でも大切なのは、高校の評定(内申点)です。

 

AO入試は、大学側は求める生徒像にあっているか、生徒側もその大学でこれを学びたい!と思えるなにかがあるか、を書類審査や面接などで審査する方式です。

就職試験に似ていますね。

 

大学の前に高校選びが大事って?

一発勝負の一般入試が少数派になり、推薦入試やAO入試といった入試方式が主流になっている中で、大学入試を見据えた高校選びが大切になってきています。

 

みんなが行くからと、深く考えずに高校を選ぶと、大学入試でとても苦労することになるかもしれません。

早いと思うかもしれませんが、小中学生の間に、どんな大学に行きたいか、そこでどんな勉強をしたいのか、そのためにはどんなルートで行けるのかを考えておきたいですね。

 

行きたい大学がハッキリしていれば、大学付属の高校や、指定校枠を多く持つ高校を選ぶのが良いでしょう。

意外に、工業高校、商業高校も大学の指定校枠を多く持っているので、候補に入れるのも良いと思います。

 

小中学生のうちに、勉強以外のいろいろな経験させてあげて下さいね。その経験を通して学びたいものが見つかると思っています。

 

大学入試、ココが変わる!(まとめ)

・マークシート方式から一部記述式問題が追加に。

-知識・技能中心のテストから思考力・判断力・表現力が問われる問題へ

 

・英語が2技能から4技能へ、

民間資格試験を利用するものの、高3の結果のみしか使えない

 

・入試方式の多様化

一般試験は少数派、推薦・AO入試が主流に。

 

子どもの進路、どう考えたらいい?

・どこに入れるかではなく、何を学びたいかが大切

 

・一般受験は難化の方向へ、行きたい大学にどうやって入るかの作戦も大切

 

・小中学生の間の経験を通して、自分にあった進路を早く見つけよう

Sun+Go Club 8月号の表紙は、笑顔がステキな子どもたちが目印です!

 

ご自宅に配達されたら、ぜひ、手にとって、ご一読頂けるとうれしいです!

 

プロフィール


西尾 信章(Nobuaki Nishio)


個別学習のセルモ
日進西小学校前教室 塾長

愛知県立東山工業高校(現在の愛知総合工科高等学校)卒業後、日立製作所へ入社。1986年、日立内の日立京浜工業専門学院に通い、のちに東京大学へ留学。2000年に退職し、7年間マイクロソフトで働く。その後2回の転職を経て、2012年7月に「個別学習のセルモ」をオープンした。

 

趣味は吹奏楽
名東ウインドオーケストラ、Nisshin Wind Orchestraに所属し、トランペットを担当

 

他にも洋楽カラオケや、ゴスペル、英会話も大好き

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