先週末に愛知全県模試を実施しました。
その後、昨日、今日と中3生を見ていると、私の方から特に指示をしていないのに、みんな模試の問題を持ってきて、もう一度、模試の問題に取り組んでくれています。
そう、模試や、定期テストは、テストが終わったらおしまい!でありません。
模試では何ができて何ができなかったかをしっかり見て、できなかった問題はどうしてできなかったしっかり考えてみましょう。
模試は、自分にどんな勉強が足りなかったのかを考えることができる最高の資料です!
中には、「あんなに一生懸命勉強したのに、全然できなかった・・・」と言っている生徒もいました。
ためしに、できなかった社会の問題を一緒に解いてみたところ、世界地理や、日本の地域別の資料の読み取り問題で大きくつまづいていました。
学校の定期テストだと、範囲も決まっていて、問題の形式も、課題となったワークから出されることが多く、与えられた範囲のワークの問題を何度も解いて覚えてしまえば高得点が取れます。
しかし、模試や、実力テスト、高校入試の学力テストといった範囲の広いテストでは、定期テストのやり方で、語句を覚えたり、地名や特産物などを覚えるだけでは、得点が取れません。
定期テストで聞かれるような問題を知っている前提で、さらにそれらを組み合わせた問題を解く力や、表やグラフから、特徴を読み取り、暗記している知識と照らし合わせて正解を推測する力が必要になってきます。
模試の問題は、普段の定期テストの問題に比べ、表やグラフが多く、問題の文字数も多いため、読む前に難しいと思い込んでしまっているケースが多いのではないでしょうか。
実際その生徒も、資料の読み取り問題では、わからない部分があったときに、「もうダメだ・・・」って思ってしまったそうです。
しかし、私が横について、全部がわからなくても、わかるところを探して考えてみたら?とアドバイスしたら、表や資料から自分の知っている知識だけで特定できる部分を探して、進めることができ、見事正解にたどり着いていました。
そう、地理の資料の読み取り問題は、表やグラフの中に答えが書いてあるようなものなので、自分の知っている知識を総動員して、諦めずに考えれば、答えにたどり着けるんですよね。
あとは、知っている知識の量や深さが増えたら、より早く簡単に正解にたどり着けるようになるので、暗記も大切だったりします。
生徒が、知識の少ない状態で、資料の読み取り問題を見ると、わからないヒントばかりのクロスワードパズルのように、虫食いの問題に見えてしまいます。
知識が多くある自分が問題を見ると、いくつもヒントとなる数字が書かれていることに気づけ、完成されたクロスワードパズルのように簡単に答えがわかります。
穴だらけのクロスワードパズルにならないためには、一見無駄に思えるようないろいろな知識、情報を一緒に覚えることが大切です。
これだけを覚えれば大丈夫!という勉強の仕方だと、その言葉の周辺にあるヒントにつながる用語や地名などを切り捨てて覚えてしまっています。
そうではなく、大切なキーワードを一つ覚えたなら、そのキーワードから連想ゲームのように、いろいろなジャンルの言葉もつなげて覚えるようにしましょう。
たとえば、九州地方を勉強していると必ずでてくるキーワードが「シラス台地」ですね。
このシラス台地から、連想ゲームのようにいろいろな言葉をつなげていきましょう。
こういった知識が、たとえば九州地方の資料の問題を解く時に、畜産の規模や、農作物の種類から、鹿児島県や宮崎県などだと特定できたり、同じ農業でも、稲作が多いのは北部の佐賀県や福岡県だろうと、推測できたりします。
あとは、覚えた知識をどうやって読み取り問題に活かしていくかですね。
これは、正直問題になれるのが一番だと思います。
セルモにも、そういった思考力をトレーニングする問題集だったり、分野別の過去問を集めた問題集だったりと、いろいろな問題集を常備しています。
まずは、知識を覚える、そして、それをどう使うかを、問題を解きながらトレーニングしていく。
その流れで、社会の得点を上げていきましょう!
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